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いい色落ちの作り方は洗剤選びから! ジーンズ用洗剤選びの鉄則【ジーンズ洗剤特集(1/5)】

公開日: | 最終更新日: 2018/06/06 ジーンズ洗剤・特集

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できるだけ色落ちさせずに汚れだけ落としてくれるのが、ジーンズにとっての「いい洗剤」。

・・・とコトバで表すのは簡単ですが、実際にジーンズにとっていい洗剤を探すという作業はなかなか骨が折れるものです。

そんなわけで、今回、おかでに編集部では、ジーンズ洗剤について連載を組むことに。これから全5回にわたって【ジーンズ洗剤特集】をお送りします。

さて、ジーンズ洗剤特集・第1回目の今日は、ジーンズ洗剤選びに関する基礎知識について … そもそもいい色落ちって何さ?っていうところから、ジーンズ用洗剤選びの鉄則、洗濯で注意すべきことまで … ざっくりまとめました。

ジーンズの《いい色落ち》とは? いい色落ちを作るには?

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いい色落ちは1つではありません。

ひとそれぞれ好みが違っていいし、濃色のジーンズを穿きこんで自分好みの色落ちに育てたり、自分好みのユーズド加工のジーンズを選んだり、といったことは、ジーンズの醍醐味の1つでもあります。

好みがあればもちろんそれが一番なのですが、ここでは、「好みがよくわからない」「ふつうどんなのがいいとされてるの?」と感じている方にむけて、一般的なこと、ざっくり言うとこんな感じだよ、というのをまとめてみます。

濃淡のメリハリがカッコイイ!

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ジーンズのかっこよさの王道は、着古す過程で出てくる濃淡のコントラスト。

デニム生地はさいしょ濃い藍色(青/紺)ですが、藍色の染料が、着用時に出るシワや擦れやすい箇所から落ちていくことによって、次第に、濃い藍が残っている部分と《濃淡のコントラスト》を形作っていきます。

これがジーンズの大きな魅力。

濃淡の楽しみ方はさまざまで、濃紺のジーンズを買って自分ではくことで濃淡を出していくという楽しみ方もあれば、古着を探すのが好きな人もいるし、自分好みのユーズド加工のジーンズを買うというのも楽しみ方のひとつです。

濃淡の出方について良い・悪いはありません。

イメージをざっくりまとめると、濃淡のメリハリが強い = かっこいい、濃淡はあるが差は大きくない = やさしい印象、といえるかなと思います。

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ユーズド加工のジーンズや古着を買う場合は、好みの色落ち感のものを選ぶことができますが、濃紺のジーンズを買って着ながら濃淡を出していく場合は、濃淡の出方に自分のライフスタイルが表れることになります。

ジーンズをはいて活発に動く人は濃淡のメリハリがくっきり強く出やすく、あまり動かない人は濃淡の差がほんのり出た優しい雰囲気に色落ちしていきます。また、ジーンズのフィット感、洗濯の仕方や頻度などによっても、濃淡の出方は違ってきます。(ジーンズファンが追求したくなる奥深い世界です^^)

ちなみに、

ブルー系ではないジーンズ(ホワイトジーンズ、ブラックジーンズ、その他カラージーンズ)はシワ・スレなどによって大きく色落ちすることはあまりないため、ブルージーンズのような濃淡は出ません。

いい色落ちを作るには…

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いい色落ちは、濃淡のコントラスト・・・だとすると、《色の濃い部分をしっかり残すこと》が、いい色落ちを作る第一のポイントになります。

そこで重要になってくるのが、自宅での《洗濯》。

ジーンズのブルーは落ちやすいので、ふつうの服と同じように洗濯してしまうと、(濃い部分が残らず)全体的に均一に色が落ちてしまって濃淡のないのっぺりした水色になってしまいます。

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そうそう、「ジーンズは洗濯しなくていい」なんて俗説がありますが、これは大きなマチガイ。

洗濯しなかったら、生地が傷んで破れてしまいます。活発に動いた摩擦による破れはカッコイイですが、生地の傷みによる破れはだらしなく見えてかっこ悪いので、洗濯はちゃんとしましょう。(頻度はお好みで。)

いい色落ちに育てていくうえで大事なポイントは《とにかくたくさん穿くこと》と《適切な洗濯をすること》。

ジーンズにとっていい洗剤を選び、洗濯による色の流出を(できるだけ)防ぐことが、デニムの濃淡を生かすうえでとてもとても重要です。

ジーンズ用洗剤選びの鉄則

ジーンズにとって「漂白剤」と「蛍光増白剤」は天敵!

漂白剤と蛍光増白剤は、多くの洗濯用洗剤に含まれている「衣類の白さ・清潔感を増すための」成分。

ジーンズの洗濯では、汚れだけ落として、色はできるだけ変化させないことが大事なので、漂白剤や蛍光増白剤が入った洗剤は使わないようにしましょう。

ジーンズ用洗剤選びの鉄則:
ジーンズを洗うための洗剤を選ぶときは、成分を要チェック! 漂白剤・蛍光増白剤が入っていない洗剤を選ぼう。

漂白剤や蛍光増白剤が入っていない液体洗剤であれば、ある程度、退色を防ぐ効果がありますが、「それでも心配」「もっとこだわりたい!」という方には、ジーンズ用の洗剤がオススメ。

わたしも国産のジーンズをはきはじめてからは、ずっとジーンズ用洗剤を使っています。(ジーンズ用洗剤の使用レポートは次回から。)

ジーンズの洗濯、洗剤以外にもココに気をつけよう!

まずは、洗濯表示を確認

一般的なジーンズは水洗いOKですが、まれにドライクリーニング推奨のものもあるようです。最初にかならず洗濯表示を確認し、その内容にしたがってお手入れしましょう。

以下、水洗いOKの一般的なジーンズについて、洗濯機で洗濯するときの注意点をまとめました。

【色移り注意】ジーンズは、ジーンズだけで洗う

ジーンズの色は流れ出やすいので、ほかのものと一緒に洗うと青い色が移ってしまいます。ジーンズはジーンズだけで洗うようにしましょう。

洗濯とは関係ありませんが、買って最初の頃や雨の日は、色移りしてほしくない淡い色の服、靴、バッグとのコーディネートは避けてください。色移りしてしまう可能性があります。

【退色に注意】色が流出しやすい洗濯方法は避けよう

ジーンズの色の濃淡を楽しむためには、濃い部分の青をできるだけ保つことが望ましいので、色が流出しやすい洗濯方法は避けるようにしましょう。

熱湯NG! ジーンズの洗濯はふつうに水道水で。

裏返してボタンとファスナーを閉め、洗濯ネットに入れて洗濯するのがオススメです。

ジーンズの色は日光にさらされることでも(少しずつですが)褪せていくので、日陰に裏返しで干しましょう。

ノンウォッシュ(未洗い)ジーンズの場合

一般的に、ジーンズは工場で一度洗濯されてから販売されます。

色・サイズを安定させ(※)、柔らかく肌なじみのよい状態にするためです。

(※ジーンズは、最初の洗濯のときにもっとも色が流出しやすく、サイズの縮みも出やすいため、販売前にこの工程を施しておくことで、状態の安定した商品にできるんですね。)

一方、もともとアメリカでそうだったようにノンウォッシュの状態で買いたい!というコアなジーンズファンに向けて、ノンウォッシュのジーンズを販売しているブランドやショップもあります。

ノンウォッシュ(non-wash):
販売前に洗い加工を施されていないこと。「未洗い」「生デニム」ともいいます。

ノンウォッシュのジーンズを買った場合、はき始める前に、一度自分で洗う必要があります。糊(のり)を落とし、縮みを出すためです。

ノンウォッシュのジーンズを洗わずに穿き始めると、生地が傷みやすく、色落ちもきれいに進みません。

ノンウォッシュジーンズの最初の洗い方としては、裏返してしばらくぬるま湯につけ、その後、洗剤なしで洗濯する、という手順が一般的なようです。

まとめ

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ジーンズ洗剤特集 第1回、いかがでしたか?

今回は、ジーンズ用洗剤選びの前に知っておきたい、ジーンズの取り扱いに関する「基本のキ」をまとめました。

ジーンズファンの皆さまには「うん、あたりまえの話だね~」という感じだったと思いますが、これからジーンズを楽しみたいと思っているたくさんの方にこの記事が届くことを願って…♪

さて、次回からは、ジーンズ用として販売されている洗剤をピックアップし、使用レポートを掲載していく予定です。お楽しみに。

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